税務経営コラム
グランドデザイン
今日は「いろいろと経営の勉強をした後のこと」についてお伝えします。
ほぼ同じ内容ですが、動画でも配信しています。
よろしければこちらもご覧ください。
「経営者は経営の勉強をするべきだ」
と昔から言われていますし、最近は優れた書籍、セミナー、テープ・CD・DVD教材もあります。
ある程度までは「勉強」に不自由しません。
ただ、私の教材や、他の方の教材でも、学んだ後に多くの方が悩むのが、
「効果がありそうだけど、どれからやればいいのかわからない」
ということです。
この悩みは『グランドデザイン(全体の設計図)』がないことから生じます。
グランドデザインとは聞き慣れない言葉ですが、ある事象に対する戦略(上位概念)です。
ひらたくいえば、
「どうしてそれをやるの?」
「どうしたいの?」
ということです。
例えば、私の場合でしたら、
士業は
・顧問契約でも
・単発の仕事でも
・情報発信でも
稼げます!
という情報が入手できて、
「うーん、どれからやろう・・・」
という状態になってしまいます。
今の私の場合は、継続して信頼関係を築ける仕事を増やす、というグランドデザインがあるので、顧問契約を増やす、という決定ができます。
この決定があると、
現在コンテンツ販売のホームページに関しては、DVDの販売を優先して、メールアドレスの登録はおまけですが、
「まずは、メールアドレスを登録してもらうページにして、
その後おまけとしてDVDの紹介のページを出そう」
という考えになります。
そして、メールアドレスを登録するページなら、
「長々とセールスレターを書くよりも、
お客様の声をメインにして、短めのページだな」
という考え方になります。
もちろんセールスレターの知識も持っているのですが、冒頭の「継続して信頼関係を築ける仕事を増やす」
という収益のグランドデザインに沿って考えると、今回、この知識は使いません。
グランドデザインは個別的です。
最終的にはその人の人生観から導き出されます。
逆に、最終的なツール・ノウハウはある程度汎用性があります。
例えば「XXの場合には、XXという言い回しが反応率が高いです!」
というお話がウケます。
私自身がセミナーをやる場合でもノウハウが多くなります。
ただ、そのノウハウは、グランドデザインから考えて有効なツールでしょうか。
たくさん勉強したあとは、いろいろ実践したくなり、目移りしてしまいますが、ご自身の経営のグランドデザインを考えれば、どの情報をどのように使うか、優先順位をつけて、決定する事ができると思います。
ある程度長めの時間を確保した上で、紙とペンだけを持って部屋にこもってグランドデザインを考えてみて下さい。